Happyケアメンテの「水油系アクアドライ(R)」で
クリーニングの「出来ない」を『出来る』にChangeした
クリーニングに出しても、家庭洗濯をしても、タンスやクローゼットで保管していると、時間の経過とともに、シミ・黄ばみ(黄変)になって浮き出てきます。変色してきたり、カビができたり、嫌なニオイもしてきます。何故、そうなるのかを検証していきます。
ドライクリーニングは、有機溶剤(揮発性有機化合物)によって洗浄されるので、皮脂・油脂を落とすのには適しているのですが、水性の汚れをキレイにするのには不向きで、水性成分の蛋白質・塩分・アンモニア・タンニンなどが繊維中に残ります。一方、クリーニング店や家庭洗濯での水洗いは、蛋白質・塩分・アンモニア・アミノ酸などの水性の汚れ成分を洗浄するのに効力を発揮しますが、皮脂などの油分の洗浄には不向きで油脂成分の汚れが繊維に残ります。
ドライクリーニングでは油性分の汚れが落ちて水性の汚れ成分が繊維に残り、水洗いでは、水性分の汚れが落ちて油性の汚れ成分が繊維に残る現象のは、水と油の分子間力が違うために混ざり合わないからです。
この汚れの成分は分子レベル(ナノレベル…10億分の1メートル=髪の毛の約10万分の1程度)で、複合汚染成分になって衣服に溶着、固着しています。溶着、固着した複合汚染成分を界面活性剤(洗剤)の力で、水と油の分子間力を乳化・可溶化、分散・凝集、起泡・消泡させて汚れを繊維から引き離すのが洗浄メカニズムです。
ところが、激しく叩く・捻じる・揉む・攪拌の物理的機械力と衣服の擦れ合う摩擦力が合成化し、繊維の表面における界面活性剤(洗剤)の界面張力が小さくなって、複合汚染成分が繊維に浸透・浸潤する反作用が起こるのです。
よって、ドライクリーニングや水洗い後に衣服がキレイに洗浄できたように見えても、繊維の奥深くに浸漬・沈潜した複合汚染成分が、時間経過とともに空気中の酸素と結合して酸化し、黄ばみやシミになって浮き出てくるのです。
この酸化黄変現象が起きないようにするには、繊維の表面における界面活性剤(洗剤)の界面張力が小さくならないようにし、それでいて、汚染成分には界面活性剤が働くという反作用の二律背反問題を解決する必要があります。
そこで、当社「Happy」は、洗剤(界面活性剤)の特性である反作用の二律背反する問題を解決しました。繊維に複合汚染成分を浸透・浸潤させず、また、複合汚染成分には洗剤(界面活性剤)の洗浄力が十分働くようにした「水油系アクアドライ(R)」を世界で初めて開発したのです。
この「水油系アクアドライ(R)」は、洗浄剤の化学(ブラックBOX)と、前回の「Happyケアメンテ通信 /4月7日号」で紹介した「無重力バランス洗浄(R)」機械装置の組合せ(併せ技)で、クリーニングの「出来ない」を「出来る」にしました。当社ハッピーでは、100万点近くの衣服から、デジタルエビデンスデータとして、繊維素材、染色、紡織、縫製、シルエットデザイン、ブランドラグジュアリー服飾品の個々の特徴、さらにシミ・汚れ・黄変・変色・破損・汚損など、また、生活・習慣のパターンを約20億種類に仕分けし集積しています。そのデータベースを解析して約20万通りのパラメータによるエビデンスが作成(今日現在もデータ集積している)されており、そこから「ケアメンテ(R)」に依頼される衣服の洗浄「最適解」を求めて洗浄しているのです。
求めた洗浄「最適解」による処理・処置をすることで、洗浄後に複合汚染成分が繊維に浸透・浸潤することがなくなり、酸化黄変現象等のシミが浮き出てくるようなこともなく、変色・ニオイ・カビの発生する元を断つことで、色彩・色調の発色が美しく蘇ります。さらに、生地を傷めることなく、風合いを壊さず、形状・形態を新品同様に再現します。
これが「あきらめない・もったいない・捨てない」の本物の真・価値による「Happyケアメンテ(R)」を支えている基本洗浄の「Happy水油系アクアドライ(R)」と「無重力バランス洗浄」の組合せの洗浄技術です。
●「水油系アクアドライ(R)」について詳しくはコチラ |