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おしゃれの雑学

夏物衣料の代名詞「麻」

夏物衣料の代名詞「麻」

人類最古の繊維

人類最古の繊維

麻は人類が繊維を得るために最初に栽培したものの一つで、人類最古の繊維といわれています。
紀元前8000年頃からスイスの湖畔居住者が魚網やロープとして使用されるなど、衣服のほかに広く生活資材として使われていました。
また、古代エジプトでは紀元前1万年頃から栽培されるとともに“月光で織られた生地”と呼ばれ、ミイラを巻く布にも使われるなど、広く神事にも使用されてきたといわれています。

夏に「麻」が最適なワケ

「麻」といっても、植物学上の分類においては多岐にわたり、その数は数十種類にもおよびます。
そのため種類によって繊維が取れる部位や性質・用途も異なります。

麻は、茎などの外皮にあたる「靭皮(じんぴ)繊維」と、葉の葉脈を繊維にした「葉脈(ようみゃく)繊維」とに大別されますが、「靭皮繊維」のほうが「葉脈繊維」よりも柔らかく肌触りがよいため、衣類として使用される代表的な麻としては「リネン(亜麻)」と「ラミー(苧麻)」があります。
汗ばむ夏の季節になると、過ごしやすい衣服として「麻」繊維が使われた衣服が人気を博しますが、なぜ、夏には「麻」素材が最適といわれているかをご存知でしょうか。

まずは、「麻」の主な特性について下記に挙げてみます。

麻の特性

・コシがあって繊維が丈夫

天然繊維の中では最も強靭で、水に濡れるとさらに強度を増します。

・熱伝導性に優れている

天然繊維の中で熱の伝導性が最も大きいため、体温を奪って速やかに放熱させます。

・混紡性に優れている

他の繊維との混紡しても麻の特性が失われず、相手繊維と融合して新たな風合いを生みだします。

・折れジワがつきやすい

弾性が乏しいため他の繊維に比べてシワがつきやすくなっています。

麻繊維の断面図

これらの特性を生む理由は、その繊維の構造にあります。
「麻」は、麻繊維の断面を拡大すると、中心部が空洞の「中空糸」構造となっており、この構造によって、あのひんやりとした独特のシャリ感と清涼感、そして爽やかな着心地が生み出されているのです。

「麻」の特性を活かす
-シワを楽しむ-

清涼感があることが「麻」の最も良いところなのですが、一方でシワになりやすく、シワが伸びにくいという欠点もあります。
飲み物を飲むときのストローを想像してみてください。折り曲げたときにつく白いスジの折り目は、ストローを元の状態に真っ直ぐ伸ばしても消えることはありません。「麻」のシワが伸びにくいのは、その繊維構造から、これと同じ現象が起こるためです。

また、「麻」は、同じ植物繊維の「綿」と比べて染色堅牢度が弱いため、汗や紫外線による変退色、摩擦による毛羽立ち(白化)もしやすいという特徴があり、この特徴も洗濯においては欠点となる特性です。

しかし、同じシワでも洗濯によってできたランダムなシワではなく、着用によってできたシワは、自分の体に合わせてできたシワですから、他の繊維では感じることのできないフィット感と麻特有の「味」が生まれ、オリジナリティーのあるファッションを楽しむことができます。

メンテナンスはハッピーの
水系洗浄!

後のケアをドライクリーニングで済ませてしまうと、次のシーズンには繊維に残ったままになっている汗が徐々に酸化して黄ばみが浮き出てくることになりますので、汗をかきやすい夏物衣料だからこそ、メンテナンスには水系洗浄が欠かせません。
しかし、ジャケット等の立体的なアイテムは特に、水洗浄によってシワだらけになって型崩れを起こしたシルエットを元に戻すのはプロでも至難の技なのです。

繊維に物理的な機械力を加えることなく水系洗浄を可能にしたハッピーの洗浄技術では、型崩れや退色を最大限に防ぎ、次のシーズンも爽やかにお召しいただくことを可能にしました。
大切な衣服のケアには、ぜひハッピーのケアメンテ®をお試しください。

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