Happyケアメンテ通信

2025.10.16 配信/メールマガジン

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【Happyケアメンテ技術通信】クリーニング後に「黄ばむ」を解決して異常気象を抑制する

2025.10.16

【Happyケアメンテ技術通信】クリーニング後に「黄ばむ」を解決して異常気象を抑制する

■ドライクリーニング、水洗い、汗抜きクリーニングの技術不足と限界を解決した「ハッピーケアメンテ®」の洗浄メカニズム

「クリーニングの駆け込み寺®」で知られる「ハッピーケアメンテ®」の最も得意とするところは、買った時の新品同様の風合い、ソフトな着心地、美しいシルエットを百年単位で維持して、ファッションのお洒落を楽しんでいただくことです。

また、草臥れて捨てられる運命の衣類・衣服に命を吹き込んで、新品同様に蘇らせることも得意としています。これが地球に優しく、家計にも優しい高級クリーニングの先をゆく「ハッピーケアメンテ®」の真価です。

 

さて、ドライクリーニングや、クリーニング店の水洗いをした後に、タンスやクローゼットに仕舞っていると、黄ばみや無かったはずのシミが浮いてきます。また、ショッキングピンクがサーモンピンクに変色もします。これらを総じて「黄変現象」と言います。

また、不快なニオイがするだけでなく、風合いが損なわれたり、生地がゴワゴワしてきたり、ディテールが変化したり、カビが発生するなどを「損壊現象」と呼んでいます。

例えば、2~3回着た白いシルクブラウスをドライクリーニングしてもらい、その上に、汗抜きクリーニングをお願いし、一方、白い綿のワイシャツの水洗いクリーニングをしてもらって、1年ほどタンスに仕舞って着用しようとしたら、シルクブラウスも、ワイシャツも黄ばんで着用するのが恥ずかしいほどになります。なんなの、これは!?と、怒り心頭です。

また、白い色のカシミアコートをドライクリーニングしてもらったら、うす黒くなってカシミア独特の柔らかさが無くなってゴワゴワし、不快な臭いで着られなくなりました。他方では、濃色の衣類・衣服の「黄ばみ」は目に見えませんが、ソフトさが無くなって、ゴワゴワするのは酸化による「黄変と損壊」の結合現象です。

消費者の方々は、これらの「黄変現象」や「損壊現象」に「なぜ? どうして?」の疑問を持たずに「仕舞い方が悪かったのだろう、服の寿命(傷みや劣化)なのだろう…、」と自己犠牲、自己責任にして「もったいない」けれど「あきらめて、捨てて」います。

このような「黄変現象」と「損壊現象」を解決しなければ、衣類・衣服の短命化で買い控えを起こすことになります。そうなると、ハイブランド・ラグジュアリーブランドの服飾品が売れなくなるのは必至です。なぜなら、高級で、高額なイイ服を買っても、すぐに着られなくなるなら「ファストファッションで、ガマンするわ!」となるからです。

ここを深掘りすると、クリーニングのシミや汚れ、色彩・色調の変化、独特のニオイ、風合いや型崩れなど、白い衣類・衣服のクリーニングを重ねると汚れて薄黒くなって、不快な臭いがしてくるというクリーニングの技術不足と、その技術に限界のあることが分かります。つまり、キレイに「出来ない」の諦めが「着たら、捨てる」になり、大量生産・大量消費・大量廃棄に結びついて、温暖化効果ガスCo2を大量排出して異常気象をもたらす原因の一つになっていることは、過去の「Happyケアメンテ通信」で警鐘を鳴らしています…「Happyケアメンテ通信」アーカイブ

本稿では、このようなことが起らないように、「黄変現象」や「損壊現象」の「なぜ? どうして?」を科学的に分析し、それを、どのように「解決したか」を明らかにしていきます。
例えば、衣類・衣服を洗濯してキレイにするには、繊維の表層・表面に付着・固着した汚染物質を除去しなければなりません。汚染物質を除去するには、洗剤(界面活性剤)が不可欠になります。そこで、洗剤(界面活性剤)を簡単に説明していくと、次のようになります。

汚れを落すための洗剤(界面活性剤)は、水に馴染む親水基、油に馴染む疎水基(親油基)で構成されています。また、洗剤(界面活性剤)溶けると、親水基、疎水基のミセル(集合体)を作ります。つまり、洗剤(界面活性剤)の親水基、疎水基によって“乳化・可溶化、分散・凝集、起泡・消泡”の作用で、ミセルを作って汚れを落すというのが洗濯のメカニズムです。

その洗剤(界面活性剤)の力・性能を引き出すのが洗濯機械力ですが、洗濯機械力の激しい「叩く・捻じる・揉む・攪拌」は、洗剤(界面活性剤)の親水基、疎水基のミセル作用を増強して汚れを落す一方で、その洗濯機械力によって、落とした汚染成分を繊維に浸潤、沈潜させて「黄変、損壊現象」の基を作っているという不可解な関係にあるのです。

さらに、洗濯機械力は、ゴシゴシ、ガシガシと激しく「叩く・捻じる・揉む・攪拌」させることで、衣類・衣服を収縮させ、型崩れを起こす原因になっています。それを見て取れるのが、衣類・衣服に付着した「汚れ」を繊維の起毛糸と一緒に削って、削られた起毛糸が「糸屑」になって洗濯機のリントフィルターに溜まっていることで“なっとく”できます。

つまり、洗剤と洗濯機械は互いに作用し合って、その効果を増幅させているにも関わらず、一方で、洗剤と洗濯機械は反作用を起こして、メリットとデメリットが併存しているという不可解な関係にあります。このように、洗濯を科学していくと、意外な事実が浮き彫りになってくるのです。

例えば、シミ汚れには、食べ汚し(肉・魚・野菜・その他加工食品等々)、汗、土・砂・泥、街中の大気の粉塵などの種々雑多な汚染物質があります。これらの汚染物質を「叩く・捻じる・揉む・攪拌」の激しい洗濯機械力で繊維から引き剥がします。同時に、この汚染物質の引き剥がしを、洗剤(界面活性剤)の“乳化・可溶化、分散・凝集、起泡・消泡”の作用によって汚れを落しているのです(界面活性剤は洗濯機械の外力が加わることで、界面活性作用が起きて汚れを落しています。逆説すれば、外力を加えないと界面活性作用が起こらないので汚れを落すことはできません)。

そして、洗濯機械力によって引き剥がされた汚染物質は、さらにゴシゴシ、ガシガシと激しく反転する洗濯機械力によって、洗剤(界面活性剤)の(乳化・可溶化、分散・凝集、起泡・消泡)作用がパワーアップし、蛋白質・アミノ酸、塩分、アンモニア、タンニン、脂肪・脂質などの「分子レベル(ナノレベル…10億分の1ミリメートル)」に分解して洗濯水中に溶け込むのです。言い換えれば、汚染された洗濯水中で洗濯していることになるのです。

つまり、分子レベルに分解された複合汚染水(洗濯水中)で洗って汚れを落しながら、分子レベルの蛋白質・アミノ酸、塩分、アンモニア、タンニン、脂肪・脂質などの汚染成分を繊維に浸潤させて汚しているのです。

ところが、洗浄理論によると、繊維から引き離された分子レベルの複合汚染成分は、洗剤(界面活性剤)の働きによって繊維に再付着、浸潤しないことになっています。ところが、「叩く・捻じる・揉む・撹拌」のゴシゴシ、ガシガシの強く激しい洗濯機械力は、洗剤(界面活性剤)の持つ再付着防止の界面張力(表面張力)の働きを弱めることになるのです。

界面張力の劣化は、繊維に逆浸透膜(海水から真水を作るRO膜/Reverse Osmosis membrane)に類似した状態を作るのです。

加えて、洗濯機のゴシゴシ、ガシガシの強く激しい洗濯機械力は、繊維の表面を削って荒れた状態の「剪断(滑り)」面を作り、さらに、逆浸透膜を活性させる働きをするようになるのです。厄介なことに「逆浸透膜」は逆流させないので、繊維に浸潤、沈積した複合汚染成分が繊維から洗濯水中に流れ出すことはありません。

そして、複合汚染成分が繊維に閉じ込められたまま熱風乾燥され、タンスやクローゼットに仕舞い込んでいる時間経過とともに、浸潤して閉じ込められた複合汚染成分の蛋白質・アミノ酸、塩分、アンモニア、タンニン、脂肪・脂質などが空気中の酸素と結合して「黄変現象、損壊現象」を起こすのです。

さらに加えて、洗浄後の色調・色彩の発色を良くするための洗剤に含まれる蛍光増白剤や仕上げ助剤で、繊維の奥深くに隠れた分子レベルの複合汚染成分をコーティングして繊維中に閉じ込めます。そして、これらの助剤が経時劣化すると、複合汚染成分と助剤が空気中の酸素と結合して酸化し「黄変現象」や「損壊現象」を増加させることになるのです。

要約すれば、ドライクリーニングや水洗いは、衣服をキレイにしている一方で、自縄自縛、身から出た錆のように、自らの複合汚染成分で衣類・衣服を汚していることになるのです。以上が、当社『Happy』の科学的な視点からの洗濯理論の考察と独自の見解です。

 

鉄が錆びたり、林檎の切り口が赤くなるのは酸化であり、酸化は自然界の現象で「物質の劣化」と言い換えられます。したがって、酸化しないようにすることよりも、酸化する元になる原因を取り除くことで、衣服の寿命は確実に長くなるのです。

つまり、百年単位で、新品同様の状態を保つには、分子レベルの複合汚染成分の蛋白質・アミノ酸、塩分、アンモニア、タンニン、脂肪・脂質などを、繊維の奥に浸潤、沈潜させないようにすることで「黄変現象」や「損壊現象」から衣服を守ることができるのです。

当社『Happy』は、「黄変現象」や「損壊現象」の元になる複合汚染成分を繊維に残さずに洗い上げる「無重力バランス洗浄方法」を発明し実機化したのです(国内外特許取得済)。

「無重力バランス洗浄方法」は、衣服を叩く・捻じる・揉む・撹拌などの激しく反転する洗濯機械力をかけない洗浄方法です。つまり、洗濯槽のドラム壁に接触しないように、洗濯槽内の水中に潮界流と渦界流を生成し、この二つの界流で緩やかな水の流れと圧力位相差を作り、衣類・衣服を水に包んでフワフワと無重力空間を漂うように洗浄する方法です。

この「無重力バランス洗浄方法」によって、汚染成分が繊維に浸潤することもなく、逆浸透膜の現象を起こすこともないことから、洗剤と洗濯機械の二律背反する関係を解決できたのです。これによって「黄変現象、損壊現象」が起きない洗浄方法が完成したのです。

言うまでもありませんが「無重力バランス洗浄方法」は、動物繊維、獣毛繊維、繊維素繊維、植物繊維、化学繊維など、どの繊維にも有効で、収縮や膨潤、型崩れを起こさない洗浄方法です。

加えて、酸化した衣類・衣服を新品同様に蘇らせる技術・技法は、無重力バランス洗浄方法と化学(ケミカル)の組合せによる実証実験から方法論の「解」を得ており、このエビデンスは、合理的な仕組みがリアルタイムで作成されるようにプログラミングされています。「無重力バランス洗浄方法」の「ケアメンテ®」技術は、100万点を超える衣類・衣服から、エビデンスとして約20億分類・仕分けされた情報がデータベースになっているのです。

これらは、繊維素材、染色、紡織、シルエットデザイン、ブランドラグジュアリー服飾品のクセやデザイン・縫製・染色・紡織の特性、特徴など、さらにシミ・汚れ・黄変・変色・破損・汚損など、加えて生活・習慣のクセなどがデータベースとして集積されています。

その洗浄実験によるエビデンスデータを解析し、20万通りのパラメータが作成され、そこから「ハッピーケアメンテ®」に依頼される衣服の処理・処置(物理論と化学論の融合技術)が「最適解」として導きだされて、「ケアメンテ®」処理・処置されるのです。これらの洗浄技術・技法の情報・データは基礎データとして集積され、日々、精度を高めています。

 

▪ニンヒドリン反応はコチラ

▪2000点超の実証実例はコチラ

 

「ハッピーケアメンテ®」は、酸化による「黄変現象」、「損壊現象」を起きないようにしたことによって、新品と同様の状態を百年単位で維持し、ファッションのお洒落を楽しんでいただくことです。これが、クリーニングに似て非なる「ケアメンテ®」です。→クリーニングとケアメンテの違い

言い換えれば、消費者の方々が、クリームパンだと信じて、ガブっと、かぶりついたらジャムパンだったというような、当てが外れることのないように、そして、クリーニングの華美な飾りの見せかけのサービス、「ケアメンテ®」と見間違える広告に対して、「ハッピーケアメンテ®」は、衣類・衣服を「キレイにする」という本質・本物を提供し、「ケアメンテ®」が一般名詞として通用するまで、時間と労力をかけて一心不乱に頑張っています。

「ハッピーケアメンテ®」のキレイに「出来る」という衣文化サービスが普及していくことで、大量生産・大量消費・大量廃棄から適量生産・適量消費への切り替えが進んで、温暖化効果ガスCo2の大量排出が削減されて、異常気象の抑制に繋がると期待を寄せています。

これが「ハッピーケアメンテ®」に与えられた役割であり使命であると、心して取り組んでいます。

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